猫と植物の安全な共存:猫が喜ぶ植物と危険な植物(その1)
猫を飼っている方の中には、お部屋に緑を飾りたいけど、猫が食べてしまうのが心配…という方も多いのではないでしょうか?猫と植物を安全に共存させるためには、猫が安全に楽しめる植物と、危険な植物を知っておくことが大切です。
猫が安全に楽しめる植物
猫が安全に楽しめる植物は、いくつかあります。これらの植物は、猫が少し齧っても問題がないだけでなく、猫草のように猫が好んで食べるものもあります。
- 猫草: 猫が本能的に食べたいと思う草で、毛球症の予防にも役立ちます。
- キャットニップ: 猫の約70%が大好きなハーブです。興奮したり、リラックスしたりする効果があります。
- バジル: 猫が安全に食べられるハーブの一つです。
- レモングラス: 爽やかな香りが特徴で、猫の気分転換に役立つことがあります。
- ローズマリー: 防虫効果もあり、猫のいるお部屋に置くのに適しています。
※レモングラスやローズマリー他、葉を少量食べさせる分には問題ありませんが、エッセンシャルオイルや精油は、植物の成分を濃縮したもので、猫の肝臓で代謝されにくく、中毒症状を引き起こす可能性があるので、絶対に使用しないようにしましょう。

ローズマリー

レモングラス
猫にとって危険な植物
一方、猫にとって危険な植物もたくさんあります。誤って食べてしまうと、嘔吐、下痢、呼吸困難、さらには臓器障害を引き起こす可能性もあります。代表的な危険な植物をいくつかご紹介します。
- ユリ科: ユリ、スズラン、チューリップなど。特にユリは猫にとって非常に毒性が高く、少量でも重篤な症状を引き起こす可能性があります。
- サトイモ科: ポトス、モンステラ、ディフェンバキアなど。口にした場合、口腔内の炎症や呼吸困難を引き起こすことがあります。
- キョウチクトウ科: キョウチクトウなど。全草に毒があり、心不全を起こす可能性があります。
- ナス科: ナス、トマト、ジャガイモなど。未熟な果実や葉にはソラニンという毒が含まれています。
猫と植物を安全に共存させるためのポイント
- 安全な植物を選ぶ: 上記で紹介したような、猫が安全に楽しめる植物を選びましょう。
- 高い場所に置く: 猫の手が届かない高い場所に植物を置くことで、誤って食べられてしまうリスクを減らせます。
- 吊り下げる: 吊り下げ式のプランターを使うのも良いでしょう。
- 猫の行動を観察する: 猫が特定の植物に興味を示す場合は、その植物を別の場所に移動させるなど、対策を講じましょう。
- 定期的な掃除: 植物の葉の裏や土の中に、猫の毛や埃が溜まらないように定期的に掃除を行いましょう。


まとめ
猫と植物を安全に共存させるためには、猫が安全に楽しめる植物を選び、危険な植物を避けることが大切です。また、植物の置き場所や管理方法にも注意を払い、猫が安全に過ごせる環境作りを目指しましょう。
「ねこやすみ」旭川猫好きさん御用達ペットシッター