猫の栄養バランス:品種の違いも考慮した、愛猫の健康を支える食事
猫の食事、何を選べばいいの?
猫の健康な生活には、バランスの取れた食事が欠かせません。しかし、市販のキャットフードの種類は豊富で、どれを選べばいいのか迷ってしまう飼い主さんも多いのではないでしょうか。
この記事では、猫の栄養バランスについて、品種の違いも踏まえながら、具体的な食事の選び方を我が家の愛猫たちの事例とともに解説します。愛猫の健康を維持するために、ぜひ参考にしてください。

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猫に必要な栄養素とは?
猫は肉食動物なので、たんぱく質を豊富に含む食事が必須です。たんぱく質は、筋肉の維持や成長、酵素の生成など、体にとって非常に重要な役割を果たしています。
その他にも、脂肪、ビタミン、ミネラルなどもバランスよく摂取する必要があります。特に、猫は自分で合成できないタウリンというアミノ酸を食事から摂取する必要があります。タウリンは心臓や視力に深く関わっているので、不足すると様々な健康問題を引き起こす可能性があります。
品種ごとの栄養ニーズ
猫の品種によって、体格や活動量、毛の色などが異なり、必要な栄養素も多少異なります。
- 短毛種: 一般的に活発で、代謝が高い傾向があります。そのため、高品質なタンパク質を豊富に含む食事がおすすめです。
- 長毛種: 毛の生成に多くの栄養を必要とします。良質なタンパク質に加え、皮膚や毛並みを健康に保つための脂肪やビタミンも大切です。
- ペルシャ猫など鼻が短い猫: 呼吸器系の問題を抱えやすい傾向があるため、消化の良いフードを選ぶことが大切です。
具体的な食事の選び方
キャットフードを選ぶ際のポイント
- 原材料を確認する: 肉類が主要成分であること、穀物や副産物が少ないものを選びましょう。
- 年齢と健康状態に合わせたフードを選ぶ: 子猫、成猫、高齢猫など、それぞれのライフステージに合わせたフードを選ぶことが大切です。
- AAFCO基準を満たしているか確認する: AAFCO(米国飼料検査官協会)の栄養基準を満たしているフードは、栄養バランスが保証されています。AAFCO基準を満たしていれば、「総合栄養食」と表示することができます。
レオナルド・ペペ・チャコの場合
- タンパク質: 筋肉の維持に不可欠な栄養素であり、愛猫たち全員に重要な成分です。
- 脂肪: エネルギー源であり、皮膚や被毛の健康維持にも貢献します。長毛まみれの我が家。
- 炭水化物: エネルギー源ですが、糖尿病のレオナルドには低めのものを。
- 食物繊維: 消化を助け、腸内環境を整えます。お腹壊し気味のチャコには特に重要な成分。
- ミネラル: 骨の健康や体液のバランスを保つために必要です。
- ビタミン: 様々な代謝に関わり、免疫力を高めます。
ペペのお気に入りは被毛タイプのカリカリ。チャコはおなかタイプのカリカリ。レオナルドは糖尿病に加え、以前、尿路に砂がたまったり膀胱炎を起こすことがあったので、獣医師の方に相談し糖コントロールと尿ケアのカリカリを半量ずつ食べています。多頭飼いあるあるでしょうか…油断するとレオオナルドの食事場所にペペが…?!それぞれの食事場所が入れ替わっていることがあり、目を離せません…。
猫の祖先は、狩りで獲物を捕らえ、その体から水分を得ていたようです。しかし、現代の室内で暮らす猫たちは、カリカリなどのドライフードを主食とする場合が多く、水分摂取量が不足しがちです。我が家では、ウェットパウチをおやつがわりとして時々食べてもらいます。

ペペとチャコのウェットパウチ。半分ずつね。高いから…。

レオナルドのウェットパウチをこっそり試食中のペペ。

食事は神聖な手で食べる派なチャコ。
- カリカリ(ドライフード)
- 長期保存が可能で、歯の健康にも良いとされています。
- 一方で、水分量が少なく、猫によっては水分不足になりやすいというデメリットがあります。
- ウェットフード
- 水分量が多く、猫の水分補給に役立ちます。
- ネズミの肉に近い食感や風味があり、多くの猫が好む傾向があります。
- 保存期間が短く、開封後は早めに使い切る必要があります。
ウェットフードを推奨する理由
カリカリだけでは水分が不足しやすく、腎臓病などの原因になる可能性があります。ウェットフードは水分量が多いので、猫の水分補給に非常に有効です。特に、高齢猫や腎臓に問題がある猫には、ウェットフードがおすすめです。我が家も、レオナルドが体調をくづして水分摂取があまりできなくなった時に、パウチなら食べてくれて良かったです。ホッ…。
まとめ
猫の健康な生活のために、適切な食事を選ぶことは非常に重要です。愛猫の品種や年齢、健康状態に合わせて、最適な食事を選んであげましょう。
この記事では、猫の栄養バランスについて、一般的な情報をご紹介しました。愛猫の具体的な食事について悩んでいる場合は、獣医師にご相談ください。
「ねこやすみ」旭川猫好きさん御用達ペットシッター